鮫 (SHARK)


紀州徳川藩の定め柄 

 

紀州徳川藩は、江戸小紋を染める「伊勢型紙」の産地を統治した藩です。
江戸時代になり戦のない平和な時代が訪れると、お洒落の需要も増し、型染めの着物を染める「伊勢型紙」は、紀州藩の庇護を受けて、大変豊かな富をもたらしました。
どうしてこの文様が生まれたのかは定かではありませんが、豊かで力のある藩であった紀州藩。当時の武士たちの刀の柄の部分には貴重品であった「鮫皮」を巻くのが高級武士のステータスであった時代、裃にも「鮫」柄をという発想か?との説もあるようです。